年末調整の保険料控除の書き方|生命保険・地震保険の記入手順

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武蔵野組合保険サービス 編集部

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結論

保険料控除申告書は、保険会社から届く控除証明書の「申告額(参考額)」を、区分ごとに転記して計算します。生命保険は「一般・介護医療・個人年金」、地震保険は「地震・旧長期損害」に分けて書くのがポイントです。

10月になると保険会社から控除証明書が届き、勤務先から年末調整の書類が配られます。「どこに何を書けばいいのか分からない」という声が最も多いのが、この保険料控除申告書です。

本記事では、記入の流れを4ステップに分けて解説します。2026年分(令和8年分)からは子育て世帯向けの特例により申告書の記載事項が見直されているため、その点もあわせてご確認ください。

📋 この記事の目次
  1. まず準備するもの
  2. 記入の全体の流れ(4ステップ)
  3. 生命保険料控除の書き方
  4. 2026・2027年分の特例|23歳未満の子がいる場合
  5. 地震保険料控除の書き方
  6. よくある記入ミス
  7. よくある質問
  8. 控除証明書の仕分け、お手伝いします

1. まず準備するもの

✅ 手元に揃えるもの

控除証明書は10月〜11月にかけて届くのが一般的です。紛失した場合は保険会社に連絡すれば再発行できます。

2. 記入の全体の流れ(4ステップ)

  1. 控除証明書を区分ごとに仕分ける——「一般」「介護医療」「個人年金」「地震」
  2. 新制度か旧制度かを確認する——証明書に「新」「旧」の記載があります
  3. 申告書の該当欄に転記する——保険会社名・保険の種類・期間・契約者・受取人・申告額
  4. 区分ごとに計算式に当てはめて控除額を出す
💡 「証明額」と「申告額」の違い

控除証明書には証明額(証明日時点までの払込額)と申告額(参考額)(12月末までに払い込む見込みの年間額)が記載されています。年末調整では一般的に「申告額」を使います。

3. 生命保険料控除の書き方

生命保険料控除は3つの区分に分かれ、それぞれに上限があります。

区分対象の例新契約の上限
(所得税)
旧契約の上限
(所得税)
一般生命保険料死亡保険・学資保険など4万円5万円
介護医療保険料医療保険・がん保険など4万円(区分なし)
個人年金保険料税制適格特約付きの個人年金4万円5万円
合計の上限新契約を含む場合 12万円/旧契約のみの場合 10万円

出典:国税庁 タックスアンサー No.1140「生命保険料控除」

新契約は平成24年1月1日以後、旧契約は平成23年12月31日以前の契約です。新旧の両方がある区分では、①新契約のみ ②旧契約のみ ③新旧を合算(この場合の上限は4万円。23歳未満の扶養親族の特例対象者は6万円)のうち有利なものを選べます。各区分の詳しい計算は生命保険料控除はいくら?で解説しています。

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4. 2026・2027年分の特例|23歳未満の子がいる場合

💡 2026年分・2027年分(令和8年分・9年分)の特例

令和7年度税制改正により、年齢23歳未満の扶養親族がいる方は、新契約(平成24年1月1日以後の契約)の一般生命保険料について、控除の上限が6万円(通常は4万円)になります。適用期限は令和8年度税制改正で1年延長され、令和8年分・9年分(2026・2027年分)が対象です。ただし3区分の合計上限12万円は変わりません。

出典:財務省「令和7年度税制改正の大綱」「令和8年度税制改正の大綱」/国税庁 タックスアンサー No.1140

年間の新生命保険料(一般)控除額(特例適用時)
30,000円以下全額
30,000円超 60,000円以下保険料 × 1/2 + 15,000円
60,000円超 120,000円以下保険料 × 1/4 + 30,000円
120,000円超一律 60,000円
⚠ 昨年と同じ感覚で書かないでください

この特例に伴い、給与所得者の保険料控除申告書の記載事項が見直されています(財務省・令和7年度税制改正の大綱)。昨年の書き方をそのまま写すと、特例を受け損ねたり記入欄を間違えたりするおそれがあります。勤務先の案内や国税庁「年末調整がよくわかるページ」の記載例を必ずご確認ください。

5. 地震保険料控除の書き方

地震保険料控除は、生命保険料控除とは別の欄に記入します。

区分年間の保険料控除額(所得税)
地震保険料50,000円以下全額
50,000円超一律 50,000円
旧長期損害保険料
(経過措置)
10,000円以下全額
10,000円超 20,000円以下保険料 × 1/2 + 5,000円
20,000円超15,000円
両方ある場合の合計上限50,000円

出典:国税庁 タックスアンサー No.1145「地震保険料控除」

なお、火災保険の保険料そのものは控除の対象外です。控除されるのは地震保険の部分だけなので、火災保険と地震保険をセットで払っている場合は、控除証明書に記載された地震保険料の額を確認してください。

6. よくある記入ミス

提出を忘れた場合や間違いに気づいた場合でも、確定申告で控除を受けられます。

よくある質問

年末調整の保険料控除申告書には何を書けばいいですか?
保険会社から届く控除証明書の内容を、区分ごとに転記します。保険会社名、保険の種類、保険期間、契約者名、受取人、そして申告額を記入し、区分ごとに計算式に当てはめて控除額を出します。生命保険は一般・介護医療・個人年金の3区分、地震保険は地震保険料と旧長期損害保険料に分けて記入します。
控除証明書の「証明額」と「申告額」はどちらを書きますか?
年末調整では一般的に「申告額(参考額)」を使います。証明額は証明日時点までに払い込んだ額、申告額は12月末までに払い込む見込みの年間の額です。勤務先から特別な指示がある場合はそれに従ってください。
2026年分の年末調整で変わったことはありますか?
令和7年度税制改正により、年齢23歳未満の扶養親族がいる方は、新契約(平成24年1月1日以後の契約)の一般生命保険料控除の上限が6万円(通常4万円)になります。令和8年度税制改正で適用期限が1年延長され、令和8年分・9年分(2026・2027年分)が対象です。合計の上限12万円は変わりません。これに伴い保険料控除申告書の記載事項も見直されているため、昨年と同じ書き方ではなく、勤務先の案内や国税庁の記載例を確認してください(財務省 令和7年度・令和8年度税制改正の大綱)。
火災保険の保険料は年末調整で控除できますか?
火災保険の保険料そのものは控除の対象外です。控除されるのは地震保険の部分のみで、所得税では年間5万円以下なら全額、5万円を超える場合は一律5万円が上限です(国税庁 タックスアンサーNo.1145)。控除証明書に記載された地震保険料の額を確認してください。

控除証明書の仕分け、お手伝いします

保険料控除の記入は、区分を正しく仕分けられれば半分は終わりです。迷いやすいのは「この保険は一般か介護医療か」「新制度か旧制度か」の2点です。

武蔵野組合保険サービスでは、控除証明書と保険証券をお持ちいただければ、区分の仕分けを無料でお手伝いします。あわせて、いまの保障が本当に必要な内容になっているかも確認できます。西東京市・武蔵野市を中心に、創業45年以上の地域密着代理店として対応しています。

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